[PR] ロシアのリャプコフ外務次官がインタファクス通信の取材に応じ、の使用条件を定めた文書の改定に言及した。9日、同通信が伝えた。「核の脅し」により、侵攻をめぐって米トランプ新政権を牽制(けんせい)する意図があるとみられる。 ロシアは、が2020年に署名した文書「の国家政策の基本」で、核兵器の使用条件を定めている。国の存在が脅かされる場合はによる攻撃でも核で反撃できるという内容だ。プーチン氏は今年9月、文書の改定に言及し、核兵器保有国の支援を受ける非核保有国からの攻撃にも、核兵器で反撃できるとの見解を示している。 リャプコフ氏は、侵攻をめぐるウクライナへの米欧の支援が「際限なくエスカレーション(緊張の激化)を進めるかのようだ」と主張。米欧との関係やウクライナ情勢で重大な危機が訪れた場合を念頭に、「核オプションに訴える可能性を(文書に)反映するときが近づいている」と述べた。 プーチン大統領は7日、で勝利したとの協議について「用意はできている」と述べた。ただ、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ4州の放棄など、ロシアが協議の前提とする条件については譲らない構えだ。
石破少数内閣 活路は丁寧な合意形成
[PR] で与党が過半数を割り、国民の信任を得られなかった石破首相が、第2次内閣を発足させた。与党だけでは予算案も法案も通せない少数内閣の船出である。野党各党との開かれた協議を通じて、丁寧な合意形成を図る以外、活路はないと心すべきだ。 特別国会がきのう召集され、が行われた。衆院では、1回目の投票で過半数を得た候補がおらず、30年ぶりの決選投票の結果、石破氏がの代表を破った。投票総数の2割弱の84票という大量の無効票に助けられた。 自公にも立憲にも、現時点でくみすることはできないということだろうが、無効になるとわかっていて、自党の代表への投票を続け、結果的に首相の続投へ道を開いたやの行動は釈然としない。特に維新の場合、近く代表を退くことが決まっている馬場伸幸代表を推すことが、責任ある態度と言えるか疑問である。 石破内閣は40日ほど前に始動したばかりで、第2次内閣は、衆院選で落選した法相、農林水産相と、の代表に就任した国土交通相の3閣僚の後任を選んだ他は、すべて再任となった。 少数与党内閣は94年4月に発足した羽田内閣以来である。(当時)の連立離脱で過半数を失い、決議案が可決される見通しとなったことから、在任64日で総辞職に追い込まれた。首相にとっては、薄氷を踏むような政権運営となろう。 まずは、国民の怒りや不信を甘くみて衆院選でしっぺ返しをくらった問題への対応と、新たな経済対策を盛り込む案の策定が試金石となる。 首相はきのう、自民ので、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)と政策活動費の見直しなどは「年内に決着を図りたい」と述べた。野党各党に協議を呼びかけているが、企業・の禁止など、他の論点も俎上(そじょう)に載せるべきだ。 政策面では、国民民主との連携を優先し、自公国の協議が始まった。「過半数の確保」という数合わせありきではなく、政策決定過程の透明化と熟議の国会の実現につなげてもらいたい。 衆院の委員長ポストは野党への割り当てが大幅に増え、論戦の主舞台となるは立憲が委員長を務めることになった。第2次以降の「1強政治」で空洞化した国会の機能を立て直し、与野党伯仲を選んだ民意に応えるのは、与野党双方に課された責務である。
松本氏の裁判 疑惑に正面から説明を
[PR] お笑いコンビ「」の氏が、性加害疑惑を報じたの昨年末の記事を巡り、発行元の文芸春秋などに5億5千万円の損害賠償と謝罪広告掲載を求めていた訴訟を取り下げた。 文春は、女性2人が2015年に松本氏らとホテルで飲食した際、性的な行為を強要されたとの証言を報じた。松本氏は今年1月に提訴した。 取り下げの理由は「これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたい」とした上で、自らが出席した会合に「参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫(わ)び申し上げます」とするコメントを発表した。 告発された疑惑にどう答えるのか。この記述からはわからない。社会的影響力の大きな人物として、正面から説明することが強く求められる。 コメントの冒頭では、「強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」とした。証拠の定義をきわめて絞った上で「ない」と強調した表現は誤解を招く。 高額なは、被害申告や報道を萎縮させる効果を持ち得る。訴訟の取り下げは、ふり上げたこぶしを自分の都合で下げただけだ。証拠についての言及とあいまいな謝罪を見て、あたかもみそぎが済んだように考えるとすれば、全くの錯覚だ。 松本氏が所属するは報道直後、「当該事実は一切ない」などと発表した。一方、提訴後のコメントでは、社外有識者を交えたガバナンス委員会から、「事実確認をしっかり行った上で、何らかの形で会社としてのを果たす必要がある」などと指摘を受けたとした。今こそ説明する時機である。 松本氏は、裁判に注力するとして活動を休止していた。その間もテレビ局はレギュラー番組を本人不在で続けた。今後、もし松本氏が復帰を目指すのであれば、テレビ・動画配信サービス各社には、松本氏や吉本興業側に納得できる説明を求めた上で、出演可否の判断をすることが求められる。局側もまた、社会への説明責任を負う存在である。 を受け、多くのテレビ局が「人権方針」を定めた。その真価が問われる。民放各社には吉本興業の株主も多い。仮に何事もなかったかのように番組が再開すれば、タレントの人気を前に、人権を軽視する構造を上塗りすることになる。その中で再び同様の問題が繰り返される事態は、避けなければならない。
旧BM、一部の顧客にQUOカード500円分送付 被害対応案が判明
[PR] 中古車販売大手の旧(BM)の保険金水増し請求をめぐり、不正事案の処理を担う存続会社BALM(バーム)による顧客への対応案が判明した。当時の見積書や伝票などが残っていない顧客には500円分のQUOカードを送る。BALMは今年7月に不正を確定させるための全件調査を打ち切っており、損保側が自社の調査に基づいて顧客に返金した費用などについては、民事調停での交渉に移る見通しだ。 複数の関係者によると、旧BMは損保側に対し、新たに顧客への対応方針を通知した。現場に厳しいノルマが課された2018年1月から、社内に資料の残っていない20年12月までの2年間については、旧BMで修理した全ての顧客に500円分のQUOカードを送るという。 旧BMの不正請求では当初、同社と損保側がそれぞれの調査内容を突き合わせ、顧客への返金対応などを確定させる「再協定」を進める、としていた。水増し請求があると、保険金の支払いが過大になって顧客のの等級が上がり、保険料の支払いが本来よりも増えた可能性があるためだ。 だがBALMは7月、「顧客の早期救済を最優先する」として、不正の全件調査をやめると発表。損保側に発生した費用の負担などについては民事調停で交渉する、としていた。 BALMは「具体的な被害回…
ホラーもギャグも紙一重 楳図かずおさんが開拓し続けた恐怖の道
「漂流教室」「まことちゃん」で知られ、恐怖漫画の第一人者だった漫画家のさんが10月28日に死去した。 祭りの出店で売られていた作画の「新宝島」を手にして衝撃を受け、漫画家になろうと決意したのが小学5年生の時のこと。ただ、3~6歳を過ごした曽爾村で、恐怖漫画の第一人者になるための素地は出来ていた。 深い池の中から妻のお亀が大…
中央大付属中高校長から受験生へ 「本当の自由」を体験したいなら
主に首都圏の中学・高校の校長から受験生へのメッセージを随時配信します。 [PR] 中央大付属中高() 石田雄一校長 校則のない学校として知られています。高校には制服もなく、生徒たちは思い思いの格好をしています。ただ、「真の自由は、自己を律することによって得られる」との一文から始まる「126文字の基本ルール」があります。 初めてこれを見た時、「12条だ」と思いました。各自が自らを律し、他者の自由や権利を尊重し、集団生活のなかで自由の意味を絶えず問い直していくこと。いわゆる「公共の福祉」を、学校生活のなかで学びます。 制服がなく、服装に制約がないとしても、TPO(時、場所、場面)を考えることは必要ですよね。交際相手の両親に会うとき、奇抜な格好で行ったらどうなるか。相手が厳格な親なら、つきあいをやめるよう言われるかもしれません。それでも、自分のスタイルを貫くのか。アルバイトの面接では、どのような服装をすべきなのか。 そういう折り合いの付け方は、自分で考えて、経験し、初めてわかるもの。大人が「こうしなさい」と決めるのは、子どもたちから考える機会を奪うことになりかねません。 中学生は「自主・自治・自律」の土台づくり 中学生は、まだ大人が見守る…
「神戸をカレーの街に」華麗な広がり それは一人の店主から始まった
[PR] 「#神戸をカレーの街に」。SNSでこんな発信が広がり続けている。の投稿は2万7千件に上り、神戸のカレーのデータベースと化している。仕掛けたのは、ひとりのカレー店主。その情熱の裏には、「神戸ならではの課題」があった。 【スパイスやさしめ、辛さひかえめ、たまにピリ辛】 【神戸の屈指の人気店は超絶美味しかった】 「#神戸をカレーの街に」で検索すると、店も種類も彩りもさまざまなカレーの動画や写真が目に飛び込んでくる。 のカレー店「ラージクマール」やカフェを経営する片山絢一(けんいち)さん(38)が、2017年末ごろから始めたハッシュタグだ。その後、同業者やカレー好きの間で、どんどん広がった。 港町ならではの多彩さ、でも… カレーと言えば、有名店がしのぎを削る東京・が聖地と言われる。大阪の文化も注目される。スープカレーなら札幌が有名だろう。 一方の神戸。港町として海外…
宮城のメガソーラー中断、訴訟焦点に 業者「再開も」、地元「前進」
[PR] 加美町のゴルフ場にを建てようとしていた事業者が、経済産業相に届け出た準備書を取り下げたことが明らかになった。計画はいったん中断することになり、地元は「一つ前進した」と受け止める。今後は、町と事業者が土地所有権をめぐり争う訴訟に焦点が移る。 ゴルフ場は「やくらいサイズゴルフ倶楽部」で、事業者はを拠点にするカナディアン・ソーラー(CS)のグループ会社。やCSの担当者によると、約80メガワットのメガソーラーの建設を計画し、に環境影響評価準備書を届け出ていたが、10月下旬に取り下げた。CSは県にも直接伝えた。 出力40メガワット以上のメ…
師匠が知らなかった「ママ」の教え 獅司、ウクライナに帰れなくても
[PR] 3大関が初日に続きそろって安泰。豊昇龍は小結若元春を圧倒し、琴桜は平戸海を、大の里は王鵬を危なげなく下した。と霧島の両関脇は平幕に敗れ、霧島は2連敗となった。の獅司(しし)は2連勝を飾った。 新入幕で2連勝、ゲット 突きを耐え、獅司が逆襲。長い左腕で上手をつかみ、体を密着させて寄り切った。「良かったです」。3本分の懸賞金は、故郷に住む「ママ」に送るという。 相撲の国際大会で活躍し、2020年、23歳で初土俵を踏んだ。193センチ、170キロ超の体は幕内でも映える。 十両だった直近2場所で11勝、9勝。師匠の雷親方(元小結垣添)を驚かせたのが取り口の変化だ。元々は右四つ。右腕を相手の脇に差し、上手を左腕で取る。最近、逆の左四つが増えた。 師匠は教えていない。本人に…
佐久間宣行さんが聞く悩み相談 社内政治の権力者は「ただの駒」かも
[PR] のプロデューサーとして人気番組「ゴッドタン」などを手がけた佐久間宣行さん(48)には、「悩み相談の名手」という横顔がある。「若者とおじさん、上司と部下の両方の気持ちがわかる」という。相談に乗った数はざっと1千件は超える。佐久間さんに仕事と人間関係の極意を聞いた。 ――独立後に始めたユーチューンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」の登録者数が233万人を超え、動画配信大手「」でも番組を手がけながら、人の悩みまで聞くのは面倒ではないですか? 今でも毎週2回ぐらい聞いています。テレ東のAD(アシスタントディレクター)時代から人の悩みを聞いているので、トータルで1千件は超えるかな。人から人生相談されるのは嫌いじゃない。むしろ、ラッキーです。 ――ラッキー? なぜですか。 さまざまな相談を受けてきた佐久間さんは、「あの上司は役員と仲がよさそうだ」とおこぼれにあやかろうなんて考えているうちは、自分のキャリアについて適切な判断ができていないと言います。ドキリとする忠告ですが、メンタルを削られない働き方とは? 相談を受けると、その人のキ…