[PR] 11日午後6時ごろ、下荒田1丁目の県道沿いの歩道に車が乗り上げ、「人をはねた」と119番通報があった。鹿児島中央署や消防によると、はねられた男女4人と乗用車を運転していた女性(84)の計5人が病院に運ばれ、約2時間半後、東餅田の今西和隆さん(37)の死亡が確認された。 現場は鹿児島市電の「二中通」電停の近く。署によると、交差点を右折しようとした車が曲がりきれず、横断歩道を横断中の鹿児島市の女性(22)をはねた。車はさらに歩道に乗り上げ、今西さんと姶良市の女性(32)、鹿児島市の女性(48)の3人をはねたという。 運転していたのは鹿児島市のサービス業の女性で、署が事故原因などを調べている。(井潟克弘、星乃勇介)
国の基金残高、過去最高の18兆円超に 「無駄遣いの温床」膨張続く
[PR] 無駄遣いの温床と指摘される「国の基金」の残高が、2023年度末に18.8兆円となり、過去最高を更新したことがわかった。昨年度ので、やに関する基金を新増設した結果、前年から2.2兆円増えた。基金は経済対策の補助金などに使うもので、コロナ禍以降に肥大化してきた。首相はの公示直後に、昨年度を上回る規模の補正予算を組むと表明しており、基金がさらに膨張する可能性がある。 23年度の基金数は前年とほぼ同じ約140あり、198の事業を実施していた。残高の18.8兆円は、24年度の公共事業(当初予算ベース)の3倍にあたる金額だ。コロナ禍が本格化する直前の19年度末からの4年間で8倍に膨れあがった。 政府はこれまで基金の見直しをすると強調してきた。が昨秋出した見通しでは、23年度末は残高が減少に転じ、12.7兆円になるとした。だが、その後の補正予算で「宇宙戦略基金」(3千億円)をはじめとする31の基金の新増設に4.3兆円を計上し、残高は5年連続で増加した。 一方、石破首相は15日、での第一声で「(総額が13兆円だった昨年度を)上回る大きな補正予算を成立させたい」と表明した。総額を膨らませるために、新たな基金を設けたり、金額を積み増したりする可能性が出てきた。 基金の規模が膨らみ続ける一方で、予定通りに事業が行われていない実態も明らかになった。各省庁が先月公表した「基金シート」を分析したところ、23年度は計7.1兆円の支出を予定していたのに、実際の支出は計5.1兆円だった。 目立つのが、コロナ禍以降に…
特別支援の専門知識つけた教員、特別手当を 東京学芸大上野一彦さんの提案
[PR] 改正が今年4月に施行され、障がい者への合理的配慮が私立の学校や大学にも義務づけられた。国連からも多様な子どもたちがともに学ぶインクルーシブ教育促進の勧告を受けた日本だが、なおインクルーシブ教育への壁は高い。学習障がいをはじめ発達障がいの子どもたちの教育に詳しい名誉教授の上野一彦さんに聞いた。 ――学習障がいの親の会や学会の設立に携わっていらっしゃいました。 1990年の全国LD親の会、92年の日本LD学会の設立に携わりました。学習障がい自体がまだ知られておらず、親が動かないと行政は動かないということで、各地の親の会を束ねたのです。93年には小中学校に「」の制度ができましたが、学習障がいが指導対象になったのは2006年です。 30年以上たち「学習障がい」という言葉は知られるようになりましたが、通常学級での教員の理解や支援、配慮は、まだまだ進んでいません。 ――でも支援を必要とする子は増えています。 が、2002年…
あしき慣行「車買ったら保険を売る」 見返り明示のディーラー大幅減
[PR] 損害保険会社が自動車ディーラーの店舗で新車を多く購入するほど、その損保の保険を優先して売ってくれる――。両者の間で続く「あしき慣行」の見直しが進んでいる。損保大手3社によると、こんな「見返り」を明示するディーラーは昨年から8割ほど減った。ただ、いびつな関係を見直す改革は道半ばだ。 損保業界では昨年、中古車販売大手の旧(BM)の保険金不正請求が発覚。これを機に、多くの契約をもたらす保険代理店に対し、損保各社が「本業支援」との名目で供与する過剰な便宜が問題視された。旧BMは、事故車両を紹介してくれる台数によって店舗で薦める損保を決めており、これが各社の不正への対応が甘くなった一因となった。 とりわけ自動車ディーラーとの間で便宜供与は顕著だとされてきた。損保の稼ぎ頭であるを、最も多く売ってくれる代理店だからだ。 ディーラーの多くは「制」を採用している。店舗ごとに、顧客に提案する保険を1社のみ指定する仕組みだ。選定にあたっては損保に対し、新車購入を希望する客の紹介や、社用車としての購入を求める例が多い。最も多くの台数を稼いだ損保などをテリトリーに指定する「損保評価制度」を明示するディーラーもいる。 、、の3社のまとめでは、こうした評価制度を採用するディーラーは、旧BMの不正請求が社会問題化する前には、延べ計456社にのぼった。その後、改善に動いたことで、現在は延べ計65社となり、約85%減ったという。 各社がそれぞれ改善に動く以前と今秋時点を比べた。あいおいニッセイ同和損保は「調査の上、今後明らかにする」とした。 損保幹部「あり恐怖残る」 ある大手損保関係者は「年明…
「体が壊れる」泣き叫ぶ生徒、悩む保護者 学校で見る変化への戸惑い
[PR] 今から10年余り前、に住む女性(52)は小学5年生だった知的障害がある長男を見て、驚いた。コンビニで成人向け雑誌を立ち読みしているのを見つけたからだ。 「やめなさい」。とっさに叱ってしまった。 その後、の保護者会でこの話を切り出した。その場では誰も口を開かなかったが、玄関を出ると「実はうちも」と保護者が次々に語り出した。 「息子がリビングでうつぶせのまま腰を振って射精していた」「娘が性器を触った後、汚れた手を不思議そうに見ていたが、どうしていいか分からなかった」。みんな、相談できずに抱え込んでいたと知った。 共有することで気持ちが楽になり、「障害があっても性に関心を持つことは当然だと思えるようになった」。学校に相談すると、自慰行為などについて個別に教えたと連絡があったという。 障害がある子どもの、性の悩みに対応できる相談窓口は広がっていない現状があります。記事後半では、家庭や個人ではどのように対応したらいいのか、教諭の話から考えます。 一方、障害がある子どもと性について周囲に打ち明けられず、孤立を深めてしまう例もある。 の女性(44)が次男…
第一印象のわな 0.1秒で「有能さ」判断するリスク、どこまで自覚
[PR] 記者コラム 「」 編集委員・岡崎明子 今年は世界各地で重要な選挙が行われる「選挙イヤー」だという。米国では大統領選、日本でも、総選挙と続いた。 を専門とするシカゴ大のアレクサンダー・トドロフ教授は、2人の政治家候補の顔写真を見せ、どちらが当選するかを予測させる研究を世界各地で行っている。米国でも日本でもでも「第一印象」によって約7割が当選者を言い当てることができ、子どもでも同じ結果が得られるという。 著書「第一印象の科学」によると、判断を下すのに必要な時間は0・1秒。人は「より有能に見える」候補者を、本能的に選んでいるという。 では、第一印象が常に正確かといえば、そんなことはないともトドロフ教授は指摘する。たとえば同じ人物でも、表情や写真の撮り方によって印象は大きく異なる。「犯罪者は凶悪な顔」「攻撃的な顔のスポーツ選手は反則しやすい」など、私たち自身が抱くバイアスによっても大きく左右される。 第一印象で損をすることが多い私は、この指摘に激しくうなずいた。「第一印象差別」とも言える現象は、日常生活のあらゆるところに潜んでいる。 その一つが、履歴書に添付する顔写真だろう。講師の矢吹康夫さんは、企業の人事担当者818人に、1人につき8枚の架空の履歴書を見せ、書類選考を通る可能性を評価してもらう実験を行った。履歴書には特徴のない顔のほか、茶髪、顔に赤いあざがあるなど加工した写真を添付した。 その結果、最も低い評価を受けたのはの男性で、肥満の女性、茶髪の男性、顔にあざがある男性と続いた。茶髪は女性より男性の方が、肥満は男性より女性の方が低く評価されるというバイアスも明らかになった。 「思っていた以上に、露骨に…
米国の力、問われる行使の仕方 ガザ戦闘と中東の将来像を左右
[PR] 「に期待する。虐殺を止めるには強い指導者が必要だ」。軍の侵攻にさらされるで、アセフ・アブタハさん(29)は「戦争を止める」というトランプ前米大統領の勝利演説に希望を見いだした。 トランプ氏は露骨なまでにイスラエル寄りと知っているが、米国の大統領が誰になろうと、イスラエルを支援するのは変わらない。ならば、その影響力を使ってネタニヤフ首相を止めてくれ――。1年以上の戦闘で4万3千人超が死亡したガザからの悲痛な叫びだ。 米大統領選で共和党のドナルド・トランプ前大統領が返り咲きました。米国に、日本に、世界に、どんな影響をもたらすのか。海外特派員や編集委員が展望します。 ガザでの民間人被害の多さを批判する米国内外の声の高まりを受け、大統領はネタニヤフ政権を非難したが、歯止めをかけられず、停戦を実現することはできないままだ。 イスラエル、アラブ諸国の関係正常化は この間、米国がイスラエルに…
履歴書の顔写真「露骨」に影響 人事担当のバイアス、実験で明らかに
[PR] 社会学が専門で、「」を研究する講師の矢吹康夫さんは、国のを得て「履歴書の顔写真が採用選考の判断に及ぼす影響」について調べた。その結果は「思っていた以上に露骨」だったという。「履歴書に写真は必要ない」と主張する矢吹さんに、その理由を聞いた。 ――研究のきっかけを教えてください。 2020年に署名サイトで「履歴書から写真欄もなくそう」と運動しました。その半年ほど前に「履歴書から性別欄をなくそう」という運動があったのがきっかけです。は21年、性別欄から男女の選択肢をなくした履歴書の様式例をつくったのですが、顔写真についてはいまだ変わっていません。 ――どうやって調べたのでしょう。 ウェブ調査会社に登録している企業の人事担当者818人に、架空の履歴書を1人につき8枚見せ、書類選考を通る可能性を10段階で評価してもらいました。 履歴書に貼った顔写真は、立…
現職警察官を酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕 新潟県警
[PR] は11日、現職の警察官を道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕したと発表した。容疑を認めているという。 現行犯逮捕されたのは西蒲署地域課の巡査長、鈴木貴之容疑者(31)。県警によると、鈴木容疑者は11日午後5時17分ごろ、の国道116号で酒気を帯びた状態でを運転した疑いがある。この国道の交差点で対向車2台と相次いでぶつかる事故を起こし、西蒲署員が現場で酒の臭いに気付いて呼気検査をしたところ、基準値を超えるアルコールが検出された。この事故で対向車の1人が胸の痛みを訴えているという。容疑者はこの日休みで、1人で私有車に乗っていたという。 警では10月に上越署の巡査部長(当時)が不同意わいせつ容疑で逮捕され、昨年は組織犯罪対策課次長の警部(当時)が不同意性交容疑などで逮捕、起訴されている。 同県警の松川寛治首席は「相次いで現職の警察官が逮捕されたことを深くおわび申し上げる。捜査、調査を尽くし、厳正に対処する」とコメントした。(山崎靖)
あしき慣行「車買ったら保険を売る」 見返り明示のディーラー大幅減
[PR] 損害保険会社が自動車ディーラーの店舗で新車を多く購入するほど、その損保の保険を優先して売ってくれる――。両者の間で続く「あしき慣行」の見直しが進んでいる。損保大手3社によると、こんな「見返り」を明示するディーラーは昨年から8割ほど減った。ただ、いびつな関係を見直す改革は道半ばだ。 損保業界では昨年、中古車販売大手の旧(BM)の保険金不正請求が発覚。これを機に、多くの契約をもたらす保険代理店に対し、損保各社が「本業支援」との名目で供与する過剰な便宜が問題視された。旧BMは、事故車両を紹介してくれる台数によって店舗で薦める損保を決めており、これが各社の不正への対応が甘くなった一因となった。 とりわけ自動車ディーラーとの間で便宜供与は顕著だとされてきた。損保の稼ぎ頭であるを、最も多く売ってくれる代理店だからだ。 ディーラーの多くは「制」を採用している。店舗ごとに、顧客に提案する保険を1社のみ指定する仕組みだ。選定にあたっては損保に対し、新車購入を希望する客の紹介や、社用車としての購入を求める例が多い。最も多くの台数を稼いだ損保などをテリトリーに指定する「損保評価制度」を明示するディーラーもいる。 、、の3社のまとめでは、こうした評価制度を採用するディーラーは、旧BMの不正請求が社会問題化する前には、延べ計456社にのぼった。その後、改善に動いたことで、現在は延べ計65社となり、約85%減ったという。 各社がそれぞれ改善に動く以前と今秋時点を比べた。あいおいニッセイ同和損保は「調査の上、今後明らかにする」とした。 損保幹部「あり恐怖残る」 ある大手損保関係者は「年明…