ベトナム、中国向けバナナ供給量で首位に
ベトナム、2024年に中国へのバナナ供給量で首位に
中国税関のデータによると、2024年1月~8月において、ベトナムは中国への最大のバナナ供給国となった。輸出量は459,94千トン、金額は189,82百万米ドルに達し、前年同期比で量で19.6%の増加だが、金額では0.8%の増加に留まっている。
ベトナムのバナナは、中国の総輸入量における市場シェアが2023年1月~8月の31.33%から、2024年の同期間には40.71%に増加した。また、この期間において、中国はフィリピンやカンボジアからのバナナ輸入を減少させている。このように、ベトナムのバナナ産業はフィリピンを最大供給国としての地位から引きずり落とし、中国市場で優位性を確立している。
その理由として、フィリピンでの天候不良が生産量を減少させ、価格が高騰したことが挙げられる。フィリピン産バナナはその風味から依然として中国市場で人気があるが、供給不足と高コストがベトナム産バナナの市場シェア拡大を後押ししている。中国税関の統計によると、2024年1月~8月における中国のバナナ輸入量は約1.13百万トン、金額は592.1百万米ドルであり、前年同期比で量が7.9%、金額が23%減少している。
2024年1月~8月の中国からのバナナの平均輸入価格は524米ドル/トンであり、前年同期比で16.3%減少している。この期間中、メキシコを除く、ほとんどの供給元からの中国へのバナナ輸出価格は減少した。