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中古車販売大手の旧(BM)の保険金水増し請求をめぐり、不正事案の処理を担う存続会社BALM(バーム)による顧客への対応案が判明した。当時の見積書や伝票などが残っていない顧客には500円分のQUOカードを送る。BALMは今年7月に不正を確定させるための全件調査を打ち切っており、損保側が自社の調査に基づいて顧客に返金した費用などについては、民事調停での交渉に移る見通しだ。
複数の関係者によると、旧BMは損保側に対し、新たに顧客への対応方針を通知した。現場に厳しいノルマが課された2018年1月から、社内に資料の残っていない20年12月までの2年間については、旧BMで修理した全ての顧客に500円分のQUOカードを送るという。
旧BMの不正請求では当初、同社と損保側がそれぞれの調査内容を突き合わせ、顧客への返金対応などを確定させる「再協定」を進める、としていた。水増し請求があると、保険金の支払いが過大になって顧客のの等級が上がり、保険料の支払いが本来よりも増えた可能性があるためだ。
だがBALMは7月、「顧客の早期救済を最優先する」として、不正の全件調査をやめると発表。損保側に発生した費用の負担などについては民事調停で交渉する、としていた。
BALMは「具体的な被害回…